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母親がうつ病で障害年金手続きしようとしたが制度が難しく困っておられたケース(事例№5981)

相談時の状況

ADHDとその二次障害であるうつ病を患っておられる30代の息子さんについて、お母様からご相談いただきました。

主治医から障害年金を勧められ、お母様が進めておられたのですが、制度が複雑であるため対応に困り、カウンセリングを担当してもらっていた臨床心理士さんに相談されたところ、当センターを紹介されたそうです。

 

社労士による見解

お母様から詳しくお話を伺ったところ、幼少期は片付けができなかったり、不注意が目立ったりしたが、大きな問題はなかったそうです。

小学生以降は、朝起きられないため遅刻が頻回で、身の回りのことも自分ではほとんどできなかったそうですが、母親が全てサポートしていたためなんとか日常生活を送れていました。

ところが大学卒業後に就職すると、一気に問題が表面化するようになりました。

マルチタスクができないため効率よく仕事を行えず、段取りも組めなかったそうです。

いくら注意されても同じミスを頻発し、人間関係も築けなかったため、不眠や抑うつの症状が出現するようになりました。

近くの精神科クリニックを受診したところ休職を勧められ、半年ほど休職しましたが、復職するとすぐに症状がぶり返したため退職したそうです。

約1年後に再就職しましたが、やはりミスなどを頻発して試用期間内に解雇され、そのことがショックで外出も困難となりました。

1年前からは何とか就労移行支援事業所へ行くようになりましたが、朝に起きられないことが多く、時間管理もできないため、まともに通えていませんでした。

今後も一般就労は困難な状況でしたので、障害等級2級に該当する可能性があると判断しました。

 

受任してから申請までに行ったこと

主治医には過去のことなどをあまり伝えられていないとのことでしたので、幼少期から現在までの状況や日常生活の状況などについて詳しく参考資料としてまとめ、受診時にお渡しいただいたところ、実態に即した内容で診断書をお書きいただけました。

病歴就労状況等申立書では、現在までの状況などについてより詳細に記載しました。

 

結果

無事、障害厚生年金2級に決まりました。

 

社会保険労務士 舩田 光朗(ふなた てるあき)

舩田 光朗
舩田 光朗社会保険労務士
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