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アスペルガー症候群と双極性感情障害で障害基礎年金2級が認められたケース

ご相談にいらした状況

お母様よりお電話でご相談いただき、後日無料相談会へご参加いただきました。

 

社労士舩田による見解

お会いしてお母様から詳しくお話しを伺ったところ、幼少の頃から集団行動が一切できず、相手の気持ちを配慮した言動をとることができなかったようです。

発達障害に関する知識をお持ちではなかったため医師に診せることはなかったそうですが、小学校に上がってからはいじめられるようになり、二次障害として双極性感情障害を発症してしまい、中学から精神科への通院を開始されたそうです。

アスペルガー症候群及び双極性感情障害と診断されたそうですが、医師との良好な関係を築くことができないため直ぐに病院を変わってしまい、10年の間で10回以上も転院を繰り返しておられました。

アスペルガーや双極性感情障害の症状から、2級に相当すると判断しました。

また障害認定日である20歳になられた時点でも精神科へ通院しておられましたので、遡及請求できる可能性があると判断しました。

 

受任から申請までに行ったこと

障害認定日の時点で受診しておられたクリニックは数か月しか通院しておられず、また数年前でしたので、診断書の作成を依頼していただく際は詳細なヒアリングに基づく成育歴を参考資料にまとめたものをお渡しいただきました。

また現在通院しておられるクリニックも診察時間が毎回数分だけと短く、日常生活の状態などもあまりお話しされていなかったようでしたので、受診時に日頃の状態を改めてお話しいただき、そのうえで診断書をご作成いただきました。

 

結果

無事、障害基礎年金の2級に認められ、3年分の遡及も行われました。

精神疾患は認定基準があいまいですし、症状を数値で確認できるわけではありませんので、具体的な症状や日常生活の困難さを審査医や審査官に理解してもらわなければなりません。

実態に即した診断書を医師に作成してもらうことも大切ですが、病歴状況申立書に具体的なエピソードなども書き込んで置くことが重要です。

具体的に、且つ効果的に文章を表現する必要がありますので、まずは専門家へご相談されることをお勧めします。

社会保険労務士 舩田 光朗(ふなた てるあき)

舩田 光朗
舩田 光朗社会保険労務士
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