双極性障害で障害基礎年金2級に5年遡及で認められたケース(事例№6349)
相談時の状況
主治医に障害年金の相談をされたところ、まずは当センターへ相談するよう勧められたとのことで、双極性感情障害を患っておられる20代後半の女性からご相談いただきました。
社労士による見解
この方は、デザイナーになりたかったため美大か芸大を希望していたのですが、両親の反対で薬学部に進まれたそうです。
望まない学部へ通ううちに、不眠や抑うつの症状が出現するようになりました。
その後大学院に進みましたが、やりたくもない日々の研究にストレスが蓄積し、希死念慮が出現するようになったため、このままでは死んでしまうと考えて精神科クリニックへ通院するようになりました。
1年ほど通院したそうですが、医師と合わないと感じたため、現在のクリニックへ転医したそうです。
大学院卒業後は製薬会社へ就職しましたが、うつ症状から出社できなくなり、入社して数か月で休職しました。
2年間休職し、何とか復職しようとしましたが、1日3時間のリハビリ勤務にも耐えられなかったため退職したそうです。
現在は、実家にいるとイライラして両親に八つ当たりしてしまい家族関係が悪化するため、就労支援B型事業所でデザインの作業をしながら一人暮らしをされていました。
治療開始から7年近く経過しましたが、症状に目立った改善は見られません。
Ⅱ型の双極性感情障害ですので、うつ状態の時が大半で、躁状態はごく短期間だけ、少し気分がましになる程度です。
うつ状態がひどいときは過眠傾向となり、一日中横になっているそうです。
少しマシな時も、ちょっとしたことでイライラし、周りの人に暴言を吐くなど当たり散らしてしまいます。
またネットで服などを際限なくリボ払いで購入してしまうため、200万円近い借金を作ってしまい、両親に返済してもらっていました。
希死念慮も続いており、オーバードーズによる自殺未遂もたびたびありました。
受任してから申請までに行ったこと
医師に発症前から現在までの状況を詳細に把握していただくため、ヒアリングに基づいて資料を作成しました。
受診時に医師へお渡しいただいたところ、いままで把握してもらえなかった状況なども伝わり、正しい内容でお書きいただけました。
病歴就労状況等申立書も、詳細なヒアリングを基にして作成しました。
結果
無事、障害認定日まで遡って障害基礎年金2級に認められました。
社会保険労務士 舩田 光朗(ふなた てるあき)
-
当サイトをご覧いただきありがとうございます。当事務所は京都を中心に、府内全域を対象として、障害年金の申請サポートを行っております。(※相談は全国対応です。)
「相談して良かった」「やるべきことが明確になった」と、相談後には気持ちが前向きに、軽くなれる様、耳を傾け、アドバイスすることを心掛けております。まずはお気軽に相談ください。
- 11月 22, 2024内臓系の障害IgA腎症からの腎不全で障害厚生年金2級に認められたケース(事例№6820)
- 11月 15, 2024精神の障害統合失調症で障害基礎年金2級に5年遡って認められたケース(事例№6866)
- 11月 8, 2024肢体の障害指が全く動かせないのに不支給とされたが審査請求で障害基礎年金2級に認められたケース(事例№6628)
- 11月 1, 2024精神の障害軽度知的障害で障害基礎年金2級に認められたケース(事例№6860)
関連記事
クイックタグから関連記事を探す
「双極性感情障害(躁うつ病)」の記事一覧
- Ⅱ型双極性障害で障害厚生年金2級に認められたケース(事例№6804)
- 双極性障害で社会的治癒が認められ障害厚生年金2級に決まったケース(事例№6629)
- 初診の医療機関は閉院していたが双極性障害で障害基礎年金2級に認められたケース(事例№6778)
- 解離性障害と言われていたが双極性障害で障害基礎年金2級に認められたケース(事例№6729)
- 大学に通いながら双極性障害で障害基礎年金2級に認められたケース(事例№6590)
- 双極性障害とパニック障害で障害厚生年金2級に認められたケース(事例№6625)
- 双極性障害で障害厚生年金2級に認められたケース(事例№6573)
- ADHDと双極性障害で障害基礎年金2級に障害認定日まで遡って認められたケース(事例№6489)
- 双極性障害Ⅱ型で障害厚生年金2級に認められたケース(事例№6470)
- 双極性感情障害とアルコール依存症で障害厚生年金2級に認められたケース(事例№6141)
- 双極性障害による障害年金を事後重症で申請して後から遡及請求を追加で行ったケース(事例№5936)
- 高校生の頃からの双極性感情障害で障害基礎年金2級に20歳まで遡って認められたケース(事例№6170)
- 長年引き籠っている娘を両親が支えきれなくなったケース(事例№5889)
- 当時の診察券だけで初診日を証明し障害基礎年金2級に認められたケース(事例№5704)
- 別の社労士が医師と喧嘩してしまっていたケース(事例№5768)
- 3ヶ月だけの勤務だったが元上司に初診日を証明してもらえ障害厚生年金2級に認められたケース(事例№5251)
- 自分で申請し不支給になったが再チャレンジで障害厚生年金2級に認められたケース(事例№5375)
- 発達障害で申請したが不支給となり再チャレンジしたケース(事例№5320)
- 不支給から申請しなおしたらカルテの提出まで求められたが双極性感情障害で障害基礎年金2級に認められたケース(事例№5176)
- 準社員で働きながら障害厚生年金2級に認められたケース(事例№5214)
- 不完全な証拠に第三者の証言も合わせて初診日が認められ双極性感情障害で障害基礎年金2級になったケース(事例№5032)
- 医師の勧めで双極性感情障害について障害年金を申請しようとしたが年金事務所で受付けてもらえなかったケース(事例№591)
- うつ病について自分で障害年金申請し不支給となっていたケース(事例№137)
- 双極性感情障害で障害年金を申請しようとしたが初診日がいつか判断できず困っておられたケース(事例№461)
- 他の社労士に無理だと言われていたが双極性感情障害で障害基礎年金2級に認められたケース
- 双極性感情障害で障害年金請求を自分で進めようとしたが途中で諦めていたケース
- 病気の知識がない社労士から断られていたが双極性感情障害で障害基礎年金2級に認められたケース
- 医師から無理だと言われていたが障害基礎年金2級に認められたケース
- 精神科に掛かり始めてすぐに診断書を書いてもらえて双極性感情障害で障害厚生年金2級を受給できたケース
- 双極性感情障害で数年前に不支給となっていたが再チャレンジで障害基礎年金2級に認められたケース
- 主治医から障害年金は無理だと言われていたが軽度知的障害で障害基礎年金2級に認められたケース
- 双極性感情障害Ⅱ型なのにうつ病と誤診されていたが障害基礎年金2級で受給できたケース
- 医師から障害年金に頼らず働けと言われていたが双極性感情障害で障害基礎年金2級に認められたケース
- ちょうど休職していた時期に障害認定日があり双極性感情障害で障害厚生年金2級を5年遡及で認められたケース
- 初診日の見極めが困難なだったが双極性感情障害で障害厚生年金2級に認められたケース
- 主治医から無理だと言われたが双極性感情障害で障害厚生年金2級となり遡りも認められたケース
- 躁状態が重い双極性感情障害で障害基礎年金2級に認められたケース
- 双極性感情障害で障害基礎年金1級に認められたケース
- 統合失調感情障害で障害厚生年金2級に認められ5年遡及も行われたケース
- 障害年金の対象とならない病名が複数診断されていたが障害基礎年金2級に認められたケース
- 身体表現性障害から双極性感情障害に傷病名が変わり障害基礎年金2級を受給できたケース
- 20歳前が初診と判明し、双極性感情障害で障害基礎年金2級を受給できたケース
- 双極性感情障害で障害共済年金2級に認められたケース
- 20歳前からの双極性感情障害で障害基礎年金2級に認められたケース
- 双極性感情障害で障害基礎年金2級に認められ5年遡及も行われたケース
- 双極性感情障害で障害厚生年金2級に認められた事例
- 診断名がうつ病から双極性感情障害に変更され障害厚生年金2級に認められたケース
- 双極性感情障害で障害基礎年金2級に認められたケース
- 双極性感情障害で障害基礎年金2級に認められ5年遡及も行われたケース
- 双極性感情障害で障害厚生年金2級に認められ遡及も行われたケース
- 双極性感情障害で障害厚生年金2級を4年遡及できたケース
- 初診時のカルテに重大な記載ミスがあったが、双極性感情障害で障害基礎年金2級に認められたケース