双極性感情障害で障害基礎年金2級に認められ5年遡及も行われたケース
相談時の状況
ご本人のご主人よりお電話でご相談いただき、後日無料相談会へご参加いただきました。
社労士による見解
姑からの度重なるモラルハラスメントが原因でストレスが蓄積し、約10年前に発症されたよう
でした。
不眠や食欲不振を訴えるようになり、精神的にも不安定であることが傍から見ても明らかだっ
たため、家族に連れられて精神科へ通院するようになったそうです。
躁状態の時はスマートホンを使って際限なく買い物してしまうため毎月多額の請求書が届き、
送られてきた商品は開封すらせずほったらかしでした。
うつ状態になると一歩も外にでることができず、家の中でも恐怖心から一人になることができ
ないため、ご主人は一日中世話をするために仕事を退職しておられました。
日常生活に大きな支障がでておられましたので、障害等級2級に該当する可能性が高いと判断
しました。
受任してから申請までに行ったこと
ご本人から詳しくヒアリングを行おうとしたのですがうつ状態が酷く、とても会話できる状態
ではありませんでした。
そこでご主人から伺おうとしたのですが、長年に渡って奥様に付き添って看病してこられたこ
とで、おそらく影響を受けてご主人も精神疾患を発症しておられるようで、順序立ててご説明
いただくことは難しい状態でした。
ご夫婦から自主的にお話しいただくことは難しいと考え、双極性感情障害を患っておられる方
がよく困られている状況や症状についてこちらからお伝えし、当てはまる事柄をお答えいただ
く形でヒアリングを進めていきました。
その後医師に診断書をご作成いただき、その内容も踏まえたうえで病歴就労状況等申立書を作成しました。
結果
無事障害基礎年金2級に認められ、5年分の遡及も行われました。
うつ病や双極性感情障害などの抑うつ状態を伴う疾患の場合は、受診時に医師へ症状や日常生
活の状況等を伝えることができておらず、普通に診断書の作成を依頼すると実態よりも軽い内
容で出来上がってくることがよくあります。
その場合は通常よりも低い等級で判断されたり、最悪の場合障害年金を受け取ることができな
くなってしまうことも少なくありません。
障害年金を専門で扱う社労士でも、経験が少なければ病気に対する理解があまりなく、主張す
べき症状や状況などを見逃してしまう恐れがありますので、その疾患での申請経験が豊富な専
門家にご相談いただくことをお勧めします。
社会保険労務士 舩田 光朗(ふなた てるあき)
-
当サイトをご覧いただきありがとうございます。当事務所は京都を中心に、府内全域を対象として、障害年金の申請サポートを行っております。(※相談は全国対応です。)
「相談して良かった」「やるべきことが明確になった」と、相談後には気持ちが前向きに、軽くなれる様、耳を傾け、アドバイスすることを心掛けております。まずはお気軽に相談ください。
- 6月 4, 2020精神の障害不支給からの再チャレンジでカルテの提出を求められたケース(事例№5083)
- 6月 2, 2020肢体の障害進行性核上性麻痺で障害基礎年金1級に認められたケース(事例№5216)
- 5月 26, 2020内臓系の障害初診が20年前の慢性呼吸不全で障害厚生年金2級に認められたケース(事例№345)
- 5月 18, 2020精神の障害幼少期の脳腫瘍が原因で高次脳機能障害となったケース(事例№5120)
関連記事
クイックタグから関連記事を探す
「双極性感情障害(躁うつ病)」の記事一覧
- Ⅱ型双極性障害で障害厚生年金2級に認められたケース(事例№6804)
- 双極性障害で社会的治癒が認められ障害厚生年金2級に決まったケース(事例№6629)
- 初診の医療機関は閉院していたが双極性障害で障害基礎年金2級に認められたケース(事例№6778)
- 解離性障害と言われていたが双極性障害で障害基礎年金2級に認められたケース(事例№6729)
- 大学に通いながら双極性障害で障害基礎年金2級に認められたケース(事例№6590)
- 双極性障害とパニック障害で障害厚生年金2級に認められたケース(事例№6625)
- 双極性障害で障害厚生年金2級に認められたケース(事例№6573)
- ADHDと双極性障害で障害基礎年金2級に障害認定日まで遡って認められたケース(事例№6489)
- 双極性障害Ⅱ型で障害厚生年金2級に認められたケース(事例№6470)
- 双極性感情障害とアルコール依存症で障害厚生年金2級に認められたケース(事例№6141)
- 双極性障害で障害基礎年金2級に5年遡及で認められたケース(事例№6349)
- 双極性障害による障害年金を事後重症で申請して後から遡及請求を追加で行ったケース(事例№5936)
- 高校生の頃からの双極性感情障害で障害基礎年金2級に20歳まで遡って認められたケース(事例№6170)
- 長年引き籠っている娘を両親が支えきれなくなったケース(事例№5889)
- 当時の診察券だけで初診日を証明し障害基礎年金2級に認められたケース(事例№5704)
- 別の社労士が医師と喧嘩してしまっていたケース(事例№5768)
- 3ヶ月だけの勤務だったが元上司に初診日を証明してもらえ障害厚生年金2級に認められたケース(事例№5251)
- 自分で申請し不支給になったが再チャレンジで障害厚生年金2級に認められたケース(事例№5375)
- 発達障害で申請したが不支給となり再チャレンジしたケース(事例№5320)
- 不支給から申請しなおしたらカルテの提出まで求められたが双極性感情障害で障害基礎年金2級に認められたケース(事例№5176)
- 準社員で働きながら障害厚生年金2級に認められたケース(事例№5214)
- 不完全な証拠に第三者の証言も合わせて初診日が認められ双極性感情障害で障害基礎年金2級になったケース(事例№5032)
- 医師の勧めで双極性感情障害について障害年金を申請しようとしたが年金事務所で受付けてもらえなかったケース(事例№591)
- うつ病について自分で障害年金申請し不支給となっていたケース(事例№137)
- 双極性感情障害で障害年金を申請しようとしたが初診日がいつか判断できず困っておられたケース(事例№461)
- 他の社労士に無理だと言われていたが双極性感情障害で障害基礎年金2級に認められたケース
- 双極性感情障害で障害年金請求を自分で進めようとしたが途中で諦めていたケース
- 病気の知識がない社労士から断られていたが双極性感情障害で障害基礎年金2級に認められたケース
- 医師から無理だと言われていたが障害基礎年金2級に認められたケース
- 精神科に掛かり始めてすぐに診断書を書いてもらえて双極性感情障害で障害厚生年金2級を受給できたケース
- 双極性感情障害で数年前に不支給となっていたが再チャレンジで障害基礎年金2級に認められたケース
- 主治医から障害年金は無理だと言われていたが軽度知的障害で障害基礎年金2級に認められたケース
- 双極性感情障害Ⅱ型なのにうつ病と誤診されていたが障害基礎年金2級で受給できたケース
- 医師から障害年金に頼らず働けと言われていたが双極性感情障害で障害基礎年金2級に認められたケース
- ちょうど休職していた時期に障害認定日があり双極性感情障害で障害厚生年金2級を5年遡及で認められたケース
- 初診日の見極めが困難なだったが双極性感情障害で障害厚生年金2級に認められたケース
- 主治医から無理だと言われたが双極性感情障害で障害厚生年金2級となり遡りも認められたケース
- 躁状態が重い双極性感情障害で障害基礎年金2級に認められたケース
- 双極性感情障害で障害基礎年金1級に認められたケース
- 統合失調感情障害で障害厚生年金2級に認められ5年遡及も行われたケース
- 障害年金の対象とならない病名が複数診断されていたが障害基礎年金2級に認められたケース
- 身体表現性障害から双極性感情障害に傷病名が変わり障害基礎年金2級を受給できたケース
- 20歳前が初診と判明し、双極性感情障害で障害基礎年金2級を受給できたケース
- 双極性感情障害で障害共済年金2級に認められたケース
- 20歳前からの双極性感情障害で障害基礎年金2級に認められたケース
- 双極性感情障害で障害基礎年金2級に認められ5年遡及も行われたケース
- 双極性感情障害で障害厚生年金2級に認められた事例
- 診断名がうつ病から双極性感情障害に変更され障害厚生年金2級に認められたケース
- 双極性感情障害で障害基礎年金2級に認められたケース
- 双極性感情障害で障害厚生年金2級に認められ遡及も行われたケース
- 双極性感情障害で障害厚生年金2級を4年遡及できたケース
- 初診時のカルテに重大な記載ミスがあったが、双極性感情障害で障害基礎年金2級に認められたケース