医師に認識を改めてもらい障害基礎年金2級に認められたケース
相談時の状況
実はこの方は2度目の相談でした。
1度目も2度目も、統合失調症で苦しんでおられる方のお父様が面談に来られました。
現在通院中の医療機関名を確認したところ、医師が社労士の介入を好まないクリニックでした
ので、詳しくアドバイスをさせていただいたき、ご自身で手続きされることとなりました。
その1年後に再びお父様からお電話いただき、ようやく医師に診断書を作成してもらえたので
見てほしいとのことで、再度面談にお越しいただきました。
社労士による見解
診断書の作成は、医師によって様々ですが、大体3週間から1か月ほど掛かるのが一般的です。
この方の場合は、1度目の面談で細かくアドバイスさせていただいたのですが、医師も障害年
金にあまり詳しくなかったようで、何度も何度もやり取りをして1年がかりで完成したそうで
す。
取得された診断書を拝見したのですが記載は間違いだらけで、このままでは年金事務所の窓口
で受理してもらうことも不可能な内容でした。
受任してから申請までに行ったこと
このクリニックはいつも診察を1〜2分で終わらせてしまうことを以前から知っていましたの
で、おそらく詳しい症状や日常生活の状態について医師は殆どご存じないはずだと考えました。
そこでお父様から受診時に詳しい症状や日頃の状況について改めて医師へお話しいただき、実態をご理解いただいた上で再度診断書をお書きいただきました。
結果
無事障害基礎年金2級に認められました。
素晴らしい医師も大勢いらっしゃいますが、中にはプライドが高く、人から指図されることを
極端に嫌がる医師もいらっしゃいます。
個人的な見解ですが、社労士の介入を嫌がる医師ほど診断書に間違った記載や問題のある記載
をされてしまうケースが多いように思います。
しかし障害年金の審査は主に診断書を見て行われますので、間違った記載などをそのままにし
て申請するわけにはいきません。
またこういう医師ほど何度も修正を依頼すると機嫌を損ねてしまう場合がありますので、様々
な医療機関の特徴に精通した社労士へご相談いただくことをお勧めします。
社会保険労務士 舩田 光朗(ふなた てるあき)
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