統合失調症で障害基礎年金2級に5年遡って認められたケース(事例№6866)
相談時の状況
統合失調症を患っておられる20代の女性利用者について、相談支援事業所からご相談いただきました。
社労士による見解
この方は、子供の頃から人付き合いが苦手だったそうです。
小学校ではいじめにあい、不登校だった時期もありました。
被害妄想の症状が出現し、5年生の頃から精神科への通院を始めました。
環境を変えようと中学校は私立に進みましたが、そこでもいじめの対象となり、不登校となりました。
がんばって別室登校もチャレンジしましたが、幻聴の症状が出現し断念しました。
高校は通信制に進み、当初は落ち着いていましたが、2年生になったころから被害妄想や幻聴の症状が悪化したため、大きな病院の精神科へ転医しました。
その後もよくなったり悪くなったりの繰り返しで、現在も仕事に就くことはできていませんでした。
陽性症状と陰性症状を繰り返しており、今後も一般就労は困難な状態でした。
また障害認定日である20歳の時点も現在と同様の状態でしたので、遡って障害等級2級に認められる可能性があると判断しました。
受任してから申請までに行ったこと
診断書を依頼してもらう際は、小学生のことから現在までの経緯や日常生活の状況などについてご本人へヒアリングし、参考資料として文章にまとめたものを受診時に医師へお渡しいただいたところ、実態に即した正しい内容でお書きいただけました。
病歴就労状況等申立書も、ヒアリング内容に基づいて詳細にまとめました。
結果
無事に、障害認定日まで遡って障害基礎年金2級に決まりました。
社会保険労務士 舩田 光朗(ふなた てるあき)
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