急性大動脈解離で障害厚生年金3級に認められたケース
ご相談にいらした状況
ご本人の奥様よりお電話でご相談いただき、後日無料相談会へご参加いただきました。
社労士舩田による見解
詳しく状況を伺ったところ、突然倒れて救急搬送され、危険な状態であったためそのまま直ぐに人工血管置換術を受けておられました。障害年金は通常、初めて医師の診察を受けた日から1年6か月経過しなければ申請できません。しかし例外として、人工臓器などを増設された場合は手術を受けた日から申請できます。ただし注意しなければならないのは、同じ心臓疾患でもペースメーカー・ICD・人工弁などを設置された場合はそれだけで障害等級3級相当と見なされます。
しかし人工血管は、置換しただけでは該当せず、就労や日常生活にも制限が出ていると認められる内容の診断書を医師に作成してもらわなければ3級相当と見なされません。お話を伺うと主治医は若い方でしたので、診断書を書いたご経験がない可能性があると考えました。
受任から申請までに行ったこと
奥様から医師へ確認してもらうと、やはりその医師は診断書を書いたことが無く、どう書けば良いのかわからないようでしたので、電話で細かく注意点などをお伝えしたところ、問題のない診断書をお書きいただけました。
結果
無事、障害厚生年金3級に認められました。
障害年金の診断書の書き方をご存じない医師は、残念ながら大勢いらっしゃいます。
間違った内容の診断書で申請すると、最悪の場合障害年金が支給されないこともありますので、まず初めに専門家へご相談いただくことをお勧めします。
社会保険労務士 舩田 光朗(ふなた てるあき)
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