過去に不支給。再チャレンジしててんかんで障害基礎年金2級に認められたケース
ご相談にいらした状況
京都府難病相談支援センターの職員の方よりご紹介いただき、後日無料相談会へご参加いただきました。
社労士舩田による見解
この方は十数年前に一度申請されたのですが、その時は等級に該当するほどではないと判断されてしまい、不支給となったようです。そのためてんかんで障害年金をもらうことはできないと思い込み、その後十数年間も再チャレンジすることなく過ごしておられました。しかし詳しくお話を伺うと、当時から発作のタイプや頻度は障害等級に該当するほどであったことがわかりましたので、診断書の記載内容に問題があったものと推測しました。実は、てんかんの診断書は発作間欠時でなく、発作発生時の状態を想定して作成してもらわなければ、高い確率で不支給とされてしまうのです。
受任から申請までに行ったこと
まずは年金事務所の窓口で、当時の申請書類一式のコピーを取り寄せていただきました。診断書の内容を確認すると、やはり発作間欠時の状態で書かれてしまっておりました。現在も当時と同じ主治医でしたので、ご本人の状況を詳しく記載した参考資料と、てんかんで診断書をご作成いただく場合の注意点を説明した文書を作成し、医師へお渡し頂きました。
結果
無事、障害基礎年金2級に認められました。
てんかんはうつ病や統合失調症などの精神疾患と同じ観点で審査が行われてしまうという、障害年金制度上の問題が存在します。このことを踏まえて診断書を作成してもらわなければ、発作のタイプや頻度が認定基準以上でも、簡単に不支給とされてしまうのです。
てんかんは特に厄介ですので、社労士の中でも、てんかんでの申請経験豊富な専門家へ相談されることをお勧めします。
社会保険労務士 舩田 光朗(ふなた てるあき)
-
当サイトをご覧いただきありがとうございます。当事務所は京都を中心に、府内全域を対象として、障害年金の申請サポートを行っております。(※相談は全国対応です。)
「相談して良かった」「やるべきことが明確になった」と、相談後には気持ちが前向きに、軽くなれる様、耳を傾け、アドバイスすることを心掛けております。まずはお気軽に相談ください。
- 6月 4, 2020精神の障害不支給からの再チャレンジでカルテの提出を求められたケース(事例№5083)
- 6月 2, 2020肢体の障害進行性核上性麻痺で障害基礎年金1級に認められたケース(事例№5216)
- 5月 26, 2020内臓系の障害初診が20年前の慢性呼吸不全で障害厚生年金2級に認められたケース(事例№345)
- 5月 18, 2020精神の障害幼少期の脳腫瘍が原因で高次脳機能障害となったケース(事例№5120)
関連記事
クイックタグから関連記事を探す
「てんかん」の記事一覧
- 20万円以上の給与をもらいながらてんかんで障害基礎年金2級に認められたケース(事例№6167)
- 2級で受けていた年金を止められたが支給停止解除手続きで1級に認められたケース(事例№5238)
- てんかん発作間欠時を想定して診断書を書かれたが認められたケース(事例№5107)
- フルタイム勤務しながらてんかんで障害厚生年金2級に認められたケース(事例№1564)
- 【てんかんで障害基礎年金2級】患者票による初診日の証明で受給できたケース
- てんかんで障害状態に変化はなかったが障害基礎年金2級から1級へ等級変更できたケース
- てんかんの初診日を日記やスケジュール帳の記録で証明して障害基礎年金2級に認められたケース
- 年収380万円でもてんかんで障害基礎年金2級に認められたケース
- 別の障害で不支給となっていたがてんかんで再度申請し障害基礎年金2級に認められたケース
- 不支給から申請しなおして障害認定日時点で障害等級1級に認められたケース
- 脳梗塞による肢体障害とてんかんで障害基礎年金1級に認められたケース
- 脳腫瘍が原因で発症したてんかんにより障害厚生年金2級に認められたケース
- てんかんで障害基礎年金1級に認められたケース
- てんかんで障害厚生年金2級に認められ5年分遡及も行われたケース
- 脳梗塞後のてんかんで障害厚生年金3級に認められた事例
- てんかんで障害厚生年金2級を受給できたケース
- てんかんで障害基礎年金2級を受給できたケース
- 20歳前からのてんかんで障害基礎年金2級を受給できたケース