20歳前からのてんかんで障害基礎年金2級を受給できたケース
ご相談にいらした状況
ご本人からお電話でご相談いただき、後日無料相談会にご参加いただきました。
社労士舩田による見解
ご本人から詳しいお話を伺ったところ、てんかん発作の頻度や程度が重かったため、障害年金を受給できる可能性が高いと判断しました。
しかし、てんかんは、うつ病などの精神疾患と違い、発作時以外は一般の方の変わりません。
なのにもかかわらず、使われる診断書の様式はうつ病と同じ精神疾患用です。
うつ病のように、食事や衛生管理、金銭管理や社会性などの、日常生活の状況で等級を判断されてしまいます。
一般の方がてんかんで障害年金を申請し、不支給となってしまうのはこのためです。
受任から申請までに行ったこと
2次障害としてうつ病などは発症しておられませんでしたので、普通に医師へ診断書の作成依頼をしてしまうと、衛生管理などの日常生活状況を「できる」にされてしまい、不支給になる危険性がありました。
そのため参考資料を作成し、いかに日常生活の中で不便を感じておられるか、また日常生活の状況については、発作時の状態を想定して書いていただきたいとお願いしました。
結果
無事、障害基礎年金の2級に認められ、5年分の遡及も行われました。
本件は、「てんかん」という疾患の症状の特性をしっかりと医師に確認した上で、障害年金申請における書類の書き方や日常生活の状況の把握の仕方を専門家としてアドバイスさせて頂きました。
何も知らない場合は、日常生活が「できる」と判断されてしまいますが、医師には、診断書を書いていただくだけでなく、日常生活の実際の状況を書いていただく必要があります。
社会保険労務士 舩田 光朗(ふなた てるあき)
-
当サイトをご覧いただきありがとうございます。当事務所は京都を中心に、府内全域を対象として、障害年金の申請サポートを行っております。(※相談は全国対応です。)
「相談して良かった」「やるべきことが明確になった」と、相談後には気持ちが前向きに、軽くなれる様、耳を傾け、アドバイスすることを心掛けております。まずはお気軽に相談ください。
- 6月 4, 2020精神の障害不支給からの再チャレンジでカルテの提出を求められたケース(事例№5083)
- 6月 2, 2020肢体の障害進行性核上性麻痺で障害基礎年金1級に認められたケース(事例№5216)
- 5月 26, 2020内臓系の障害初診が20年前の慢性呼吸不全で障害厚生年金2級に認められたケース(事例№345)
- 5月 18, 2020精神の障害幼少期の脳腫瘍が原因で高次脳機能障害となったケース(事例№5120)
関連記事
クイックタグから関連記事を探す
「てんかん」の記事一覧
- 20万円以上の給与をもらいながらてんかんで障害基礎年金2級に認められたケース(事例№6167)
- 2級で受けていた年金を止められたが支給停止解除手続きで1級に認められたケース(事例№5238)
- てんかん発作間欠時を想定して診断書を書かれたが認められたケース(事例№5107)
- フルタイム勤務しながらてんかんで障害厚生年金2級に認められたケース(事例№1564)
- 【てんかんで障害基礎年金2級】患者票による初診日の証明で受給できたケース
- てんかんで障害状態に変化はなかったが障害基礎年金2級から1級へ等級変更できたケース
- てんかんの初診日を日記やスケジュール帳の記録で証明して障害基礎年金2級に認められたケース
- 年収380万円でもてんかんで障害基礎年金2級に認められたケース
- 別の障害で不支給となっていたがてんかんで再度申請し障害基礎年金2級に認められたケース
- 不支給から申請しなおして障害認定日時点で障害等級1級に認められたケース
- 脳梗塞による肢体障害とてんかんで障害基礎年金1級に認められたケース
- 脳腫瘍が原因で発症したてんかんにより障害厚生年金2級に認められたケース
- てんかんで障害基礎年金1級に認められたケース
- てんかんで障害厚生年金2級に認められ5年分遡及も行われたケース
- 脳梗塞後のてんかんで障害厚生年金3級に認められた事例
- てんかんで障害厚生年金2級を受給できたケース
- 過去に不支給。再チャレンジしててんかんで障害基礎年金2級に認められたケース
- てんかんで障害基礎年金2級を受給できたケース