高次脳機能障害で主治医に診断書作成を断られていたケース(事例№5084)
相談時の状況
脳梗塞により高次脳機能障害となった、60代男性のご家族からご相談いただきました。
就労はとてもできない状態で、日常生活にも大きな支障がでているため、高次脳機能障害の診断をしていただいた脳神経外科の主治医に障害年金の相談をされたのですが、精神障害の診断書は書いたことが無いと断られてしまったそうです。
社労士による見解
ご家族に詳しくお話を伺うと、片麻痺は殆ど残っていないため、動作には異常がないとのことでした。
失語症もないため話しかければ応えるそうですが、脳梗塞後は性格が変わってしまい、ちょっとしたことでも激しく起こるようになったそうです。
重い記憶障害も残り、約束や予定を覚えられないだけでなく、親しかった人の名前や顔も思い出せないことがよくありました。
また、器質性のうつ症状もあり、放っておくと何時間でも何もせずジーッとしているようになったそうです。
うつ症状についても主治医に相談されたそうですが、取り合ってもらえないため、ご家族はちゃんと見てくれる医師にかわりたいと考えておられました。
受任してから申請までに行ったこと
ご家族が転医を強く希望されていましたので、まずは良く存じ上げている精神科クリニックの院長に事情を説明しました。
すると、快くお引き受けいただけることになりましたので、脳梗塞発症から現在までの経緯や、症状や日常生活の状況についてまとめた資料を作成し、それをご覧いただいた上で受診していただきました。
すぐに障害状態を認識していただくことができ、しばらく通院していただいたのちに診断書をお書きいただけました。
結果
社会保険労務士 舩田 光朗(ふなた てるあき)
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