仕事を続けながらでも乳がんで障害基厚生年金3級に認められたケース
相談時の状況
息子さんよりお電話でご相談いただき、後日ご本人と一緒に無料相談会へご参加いただきました。
社労士による見解
右乳房にしこりを感じ、約4年前に検査を受けてがんであることが分かったそうです。数か月後に右乳房を全摘出され、退院後は2か月に1回の受診を続けておられました。
約1年前にリンパ節への転移が発覚し、現在も抗がん剤治療を継続しておられます。生活のために発症前からの仕事を継続しておられるのですが、毎回抗がん剤を投与すると1週間は副作用がきつく、易疲労や倦怠感から立っていることもできない状態になるため仕事を休みがちになっているそうでしたので、障害等級3級に該当すると判断しました。
受任してから申請までに行ったこと
抗がん剤の副作用によりどのような症状がでているかを、具体的に診断書にお書きいただけるようご本人から医師へお伝えいただきました。
また日常生活がいかに困難な状況であるかを具体的にイメージしてもらえるよう、詳細な内容の病歴就労状況等申立書を作成しました。
結果
無事、障害厚生年金3級に認められました。
障害等級を審査する上で非常に重要なのが、医師に作成してもらう診断書です。精神疾患なら「精神の障害用」、視力障害なら「眼の障害用」というように、病気や障害ごとに8種類の様式が用意されています。
ところががんの場合は「その他の障害用」を使用する場合が殆どで、がん専用の記入欄などもありません。数値化された明確な認定基準も存在しませんので、抗がん剤やホルモン療法でどのような副作用がでているのかを、具体的に文章で書いてもらわなければなりません。
こういったことは医師も把握しておられませんので、普通に診断書の作成を依頼しても非常に薄い内容のものとなってしまい、不支給とされてしまうことが多くあります。
がんで実態に即した効果的な診断書を作成してもらうためには、専門家のサポートが不可欠です。
社会保険労務士 舩田 光朗(ふなた てるあき)
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