交通事故による高次脳機能障害で障害厚生年金2級に認められたケース(事例№6389)
相談時の状況
事故により高次脳機能障害となられた50代男性について、お姉様からご相談いただきました。
社労士による見解
2年前に、バイク同士の衝突事故を起こし、脳挫傷で救急搬送されたそうです。
1か月ほどで意識が戻りましたが、高次脳機能障害が残りました。
事故前は我慢強い性格だったそうですが、今は感情のコントロールができなくなり、ちょっとしたことで激高して暴れるようになりました。
IQも軽度知的障害のレベルまで低下してしまい、物事を説明しても、少し難しかったり話が長くなったりすると、理解できなくなりました。
記憶障害により、過去のことでいろんなことを忘れてしまっているようで、半年前に母親が亡くなったことも覚えていませんでした。
また約束などを新たにしても覚えていられないようで、公共の場で暴れてしまったことなども、やはりすぐ忘れてしまうようでした。
家事や身の回りのことも自分ではまともに行えなくなり、常に家族のサポートが必要な状態でしたので、間違いなく障害等級に該当すると判断しました。
受任してから申請までに行ったこと
リハビリで診てもらっている医師に相談してもらったところ、診断書をお書きいただけることになりました。
ただしお姉様曰く、医師の前では「ええかっこ」して、なんでも「大丈夫」と返答されていると伺っていましたので、日常生活の実態が正しく伝わっていない可能性がありました。
そこで、一緒に暮らしておられるお姉様から普段の状況を詳しく教えていただき、参考資料としてまとめたものを受診時に医師へお渡しいただいたところ、実態に即した内容でお書きいただけました。
病歴就労状況等申立書は、ヒアリングに基づいて、いかに日常生活に支障がでているかを理解してもらえるよう意識して作成しました。
結果
無事、障害厚生年金2級に決まりました。
社会保険労務士 舩田 光朗(ふなた てるあき)
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