交通事故による高次脳機能障害で障害基礎年金2級に認められたケース(事例№6350)
相談時の状況
もうすぐ20歳になる息子さんについて、お母様からご相談いただきました。
交通事故が原因で高次脳機能障害が残っているそうです。
通っている高等技術専門学校の先生から、こちらのことを教えてもらったとのことでした。
社労士による見解
詳しくお話を伺ってみると、息子さんは中学生の時、下校中にトラックに轢かれて大けがをされたそうです。
幸い身体の機能に障害は残らなかったのですが、授業内容がほとんど理解できなくなったり、感情を抑えられなくなってクラスメートとケンカをするようになったりしました。
その後高次脳機能障害と判明し、リハビリテーション病院へ通いましたが、状態はあまり改善しませんでした。
現在は自立を目指して高等技術専門学校へ通っていますが、理解力や記憶力が低下しているため、なかなか勉強についていけません。
また普段は大人しいのですが、ちょっとしたことですぐに激高し、周りに暴力を振るうこともあるため、周囲の理解やサポートが必要な状態でした。
おそらくは一般就労は今後も困難で、身の回りに事もサポートが必要な状況でしたので、障害等級2級に該当する可能性があると判断しました。
受任してから申請までに行ったこと
診断書をお母さんから依頼してもらう前に、今後の生活のために障害年金を受給させたいと医師へ相談してもらったところ、診断書の作成を快くお引き受けいただけることになりました。
その次の受診時に診断書の作成依頼をお母様からしてもらったですが、その際は、ご本人の日常生活の様子などについて詳しくまとめた資料を医師へお渡しいただいたところ、問題のない内容の診断書をお書きいただけました。
病歴就労状況等申立書は、お母様からヒアリングに基づいて具体的なエピソードなども盛り込みながら作成しました。
結果
無事に障害認定日まで遡って、障害基礎年金2級に決まりました。
社会保険労務士 舩田 光朗(ふなた てるあき)
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