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医師に障害をなかなか認めてもらえなかったが口腔底がんで障害厚生年金2級に認められたケース(事例№327)

相談時の状況

口腔底がんにより舌を全摘出された40代男性の、ご家族からご相談いただきました。

 

社労士による見解

この方は約5年前から、口の中の出来物に気付いていたそうですが、単なる口内炎だと考えて受診には至っておられませんでした。

1年くらい経過すると激しい痛みで耐えられなくなり、近くの耳鼻咽喉科を受診すると、直ぐに大きな病院を紹介されました。
翌日に受診して検査を受けたところ、口腔底がんと診断され、抗がん剤治療が始まりました。

翌月には手術で舌を全摘出し、しばらく放射線治療を受けると治療が終了しました。

その後は経過観察のため、定期的に受診されていましたが、幸いにもがんの転移は見つかっていませんでした。

しかし舌を全摘出したことで、食事は流動食以外摂取できなくなりました。

また、発音の機能が失われたため、会話によるコミュニケーションがほぼできなくなりました。

この状態は、そしゃく嚥下障害として2級と、言語障害として2級に該当し、合わせて1級になることが確実でした。

 

受任してから申請までに行ったこと

ところが、出来上がってきた診断書の内容を確認すると、そしゃく嚥下障害の項目はある程度の食事が可能であるような記載がされており、言語障害の項目に至っては白紙でした。

あまりに実態とかけ離れた内容でしたので、予め医師に了解を得たうえで受診に同行させてもらい、医師へ説明させてもらうことになりました。

ところが、予約したうえで受診したにもかかわらず、一番最後の順番に回るよう指示されました。

3時間後にようやく呼ばれて診察室に入ってみると、初めから医師は敵意むき出しの表情でした。

一通り説明はさせてもらえたのですが、説明が終わったとたん、「ここは神聖な治療の場だ!」「お前のようなものが入っていい場所ではない!」などと怒鳴られました。

さらに、舌を全摘出しており、一切言葉を発音できない本人を目の前にしながら、「私は言語障害があると認識していない」「今までそのような観点で診察をしてこなかったので書くことができない」と明言されました。

このままでは治療の面にも影響がでそうでしたので退散し、その後は受診のたびにご家族から辛抱強くお話ししてもらいました。

しかし、相変わらず言語障害については一切認めてもらえません。

ご家族が、「言語障害を認めないと仰るなら、なぜ喋れないのか?」「リハビリをすれば喋れるようになるのか?」と医師に質問しても、何も答えてくれなかったそうです。

それから約半年後、最悪の自体が発覚しました。

肺の調子がおかしかったため、風邪をこじらせたかもしれないと近くの総合病院を受診されたところ、大分以前からがんが肺に転移しており、相当進んでしまっていることが判明しました。

前述の医師のところへは、がんの再発が無いかを検査するために通院されていたにも関わらずです。

がんの転移が見つかった翌月に、前述の医師のところへご家族が行かれたところ、今までとは打って変わっておとなしくなり、すんなりと実態に則した診断書を書いて頂けたそうです。

 

結果

障害厚生年金1級に決まりましたが、私もご家族も非常に複雑な心境です。

この方は結局、信用できる近くの総合病院へ転医されました。

残念ながら、実際にあった話です。

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