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IQが高いため医師から無理と言われたが軽度知的障害で障害基礎年金1級に認められたケース

相談時の状況

発達障害と、ごく軽度の知的障害がある19歳の息子さんのことついて、お母様からご相談いただきました。

20歳になった時点で障害年金を申請しようと主治医に相談されたのですが、IQは74と比較的高かったため、「この数値で障害年金はもらえない」と言われてしまったそうです。

 

社労士による見解

障害年金は、様々な病気や障害の箇所ごとに、障害認定基準が定められています。
審査機関はこの認定基準に照らしあわせて、診断書や病歴就労状況等申立書の内容が障害等級に該当するかどうかを判断するわけです。

知的障害にも認定基準は存在するのですが、認定要領の一部に、次のことが明記されています。

『知的障害の認定に当たっては、知能指数のみに着眼することなく、日常生活のさまざまな場面における援助の必要度を勘案して総合的に判断する』

つまり知的障害は、IQやDQの数値だけで審査されるわけでは無いのです。

IQが比較的高くても、日常生活に支障がでていると認められれば障害年金を受給できる可能性があるのです。
(逆に、IQがどれだけ低くても、診断書や病歴就労状況等申立書の書き方によっては支障がないと判断されて不支給とされてしまうこともよくあります)

息子さんの普段の様子について伺ったところ、次のような状況でした。

・偏食が激しく、ピザとふりかけご飯しか食べない。
・トイレに行きたくない一心で、声を掛けないと水分を摂らない。
・夜尿があり、おむつが必要である。
・大便をすると一度にペーパーを1ロール使い、トイレを詰まらせる。
・トイレに行きたくなっても自分から言い出せないため、よく失敗をして下着を汚してしまう。
・自分では十分に歯が磨けず、母親が仕上げ磨きをしている。
・入浴しても自分で洗いきれず、泡がついたままであったり、臭ったりする。
・顔に水がかかることを極端に嫌がり、顔が洗えない。
・1週間以上も同じ服を着続ける。
・予定した品物がないと混乱状態になるため、買い物はできない。
・通院は、常に母親が付き添わないと行えない。
・気に入らないことがあったり制止されたりすると、床や壁に頭を打ち付ける。
・走行中の車の前に飛び出す。
・人の気持ちがわからず、相手が嫌がることを平気で口にするため、頻繁にトラブルを起こす。
・言葉の意味をそのまま受け取り、相手の話を理解できない。
・自分の気持ちや状態が伝えられない。
・何度も同じ話や質問をして、相手に嫌がられる。
・パーソナルスペースが極端に近い。
・慣れている人にはかなりフレンドリーで、時に高圧的な態度を取る。
・母親にはとても威圧的で、腕を振り上げて暴言を吐く。
・こだわりが強く、物事の変更があると不安定になって怒り出す。
・些細な変化に対応できずパニックを起こしたりする。
・気持ちが不安定になると、物を破損したり、人に怪我をさせたりして暴れる。

これはまさに、『日常生活の様々な場面において援助が必要な状況』です。
日常生活の困難さから、障害状態は間違いなく等級に該当するほどであると判断しました。

 

受任してから申請までに行ったこと

息子さんは、幸いにもうつや統合失調症などの二次障害がでておらず、投薬の必要も無いため、定期的な通院はしておられませんでした。

これが原因で医師には普段の様子などが伝わっておらず、障害状態を把握しておられませんでした。

医師に実態を把握していただき、それに基づいて診断書をお書きいただく必要があったのですが、お母様は今回のことでその医師にはもう掛かりたくないと仰られましたので、信用できる医師がおられる医療機関をご紹介したところ、直ぐに転医されました。

転医される際には、息子さんの養育歴や、普段の様子などを医師に理解してもらえるよう、お母様からヒアリングした内容を元に資料を作成し、受診時に医師へお渡しいただきました。

数か月後に問題の無い診断書をお書きいただくことができましたので、その内容を踏まえながら病歴就労状況等申立書をこちらで作成し、申請しました。

 

結果

無事、障害基礎年金1級に決まりました。

障害年金制度について詳細まで正しい認識をお持ちの医師は、残念ながらいらっしゃいません。
殆どの医師が、障害年金についてはご自身の経験に基づいた認識しかお持ちではないため、今回のようなことが日常的に発生しています。

特に二次障害のない発達障害や精神遅滞の方は、定期的な通院が必要ない場合が多く、医師も実態を正確に把握できていないことがよくあります。

発達障害や精神遅滞の方にとって、障害年金はおそらく一生の問題になりますので、まずは経験豊富な専門家へご相談いただくことをお勧めします。

 

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