IQ71の軽度知的障害だけで障害基礎年金2級に認められた事例

相談時の状況

お母様からお電話でご相談いただき、後日に無料相談会へご参加いただきました。

 

社労士による見解

この方は小学校に上がる頃までまともに話すことができず、小学校へ入学して直ぐに養護学級を勧められたそうです。しかしお母様はわが子が障害児であると認めることができず、その後も普通学級へ通わせ続け、中学校も普通学級に行かせました。


理解力が低くて勉強の内容はよくわからないようでしたが、暗記が得意で、なんでもかんでも丸暗記することで特定の科目の成績は良かったようです。中学卒業時も暗記科目だけは得意だったため、何とか定員割れしそうな商業高校へ入学できました。商業高校では簿記の試験にチャレンジし続けましたが、3年続けても3級すら取れませんでした。

さすがに両親も異常を認め、病院で発達検査を受けたところ、発達障害ではなかったのですが、IQが71しかないことがわかりました。医師から軽度の精神遅滞であると言われたのですが、本人はその事実を受け入れることができず、病院には二度と行きたくないと暴れたそうです。


高校卒業時には就職活動をしていましたがバスの乗り方を理解することができず、会社見学に行けないため諦めて歯科衛生士の専門学校へ進学しました。ところが授業についていくことができず、わずか2か月で退学しました。その後は何度かアルバイトで就職したのですが、仕事内容を理解できないため必ずクビになってしまったそうです。

この方はIQ71と軽度の精神遅滞ですが、感情の起伏が激しく、特に母親へ頻繁に暴力を振るうため、日常生活の困難さから2級に該当する可能性があると判断しました。

 

受任してから申請までに行ったこと

障害年金を申請するためには、医師の診断書が不可欠です。しかしこの方は高校生の時に受診して知的障害と診断されたことでショックを受け、その後は病院へ行くことを頑なに拒否していました。

診察を受けなければ診断書を書いてもらうことはできませんので、お母様から障害年金を請求するためには病院に行く必要があると説明していただき、何とか1回だけ受診していただけました。その際に診断書の作成も依頼していただき、何とか書いてもらうことができました。

後は日常生活の困難さを具体的にわかってもらう必要があるため、お母様から細かくヒアリングした内容を元に、子供の頃からのエピソードなども多数盛り込んだ病歴就労状況等申立書をこちらで作成しました。

 

結果

無事、障害基礎年金2級に認められました。

知的障害の認定基準には『知能指数のみに着眼することなく、日常生活のさまざまな場面における援助の必要度を勘案して総合的に判断する』と明記されています。つまり、『いくらIQが低くても、それだけでは障害年金を支給しない』、ということです。

実際に当センターには、IQ60未満で不支給とされてしまった方なども相談に来られます。中には、医師の診断書はどう見ても2級以上の内容なのに不支給となったケースもあります。年金機構から申請書類のコピーを取り寄せてみると、ご家族が書かれた病歴就労状況等申立書の内容に問題があるケースが目立ちます。

病歴就労状況等申立書には、生まれてから現在までの状況や日常生活の状況を書かなければいけないのですが、この内容が薄かったり、書かない方が良いことをわざわざ書いておられることが多いです。自分のお子さんのことを悪く書きたくないという心理が働いたり、ずっと一緒に過ごしてきたため、問題行動などがあっても当たり前のことと認識してしまわれるようです。

知的障害や発達障害は、手足の切断や検査数値で状態を把握できる内科系疾患などと違い、客観的に障害状態を判断することが困難です。ポイントを把握したうえで日常生活の困難さなどを認識してもらえるように文章を書かなければいけませんので、まずは専門家である社労士に相談されることをお勧めします。

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